雨量計の種類・用途とそれに沿ったロガーを機能させるために

雨量計とは、雨の量をはかる機器です。この機器については気象観測で降雨量を測定することが想定されますが、それ以外にも洪水予報等の発令の根拠データとして収集し利用されたり、河川管理を行うにあたり雨量を参考として管理方法を決定するという利用方法があります。また、個人としては家庭菜園で庭や畑の雨量を計測し、雨量が多ければ根腐れ等を防止するために水やりの量を調整するといった目的で利用されることもあります。これらの目的に応じて雨量計には適した種類があり、また測定方法にも違いがでてきます。そして、測定データを自動にデータとしてSDカード等に記録していくロガーと組み合わせることによりデータを時系列に整理して今後の方針決定などの際に参考とするという利用方法もあります。これらの点についてみていきましょう。

計測機器の種類及び用途について

雨量計の種類については、転倒ます型と貯水型があります。貯水型については、入水器を通して入ってきた雨をますにためこみその量の増加を計測していくという機器です。この貯水型については、その増加量を目視で計測する機器と記録紙に自動的に記録していく機器とがあります。機器の価格は転倒ますより安くわずかな雨量でも計測できるというメリットがあります。ただし、ますの容量を超えたら測定できないということと、記録機器をデメリットがあります。これは個人的な利用などが適した用途となります。それに対して、転倒ます型は、ますが2つありシーソーの支点で結合され片方のますに入水口から入った一定程度の雨量が貯まると他方のますから外へ排水する仕組みでその排水スピードで雨量を計測するという機器です。これは装置自体が小さく排水回数という記録も容易にできる仕組みであり、気象観測や地方公共団体の河川管理等に利用されています。そして、こちらの方がパルスを観測し観測記録をSDカードなどの記録媒体に記録するロガーを活用できる機器となります。

計測機器が機能するために必要な環境

転倒ます型について、パルスで測定する点でロガー機器とセットで使える点や、またパルスを遠隔地モニタリングすることも可能である点から公共機関の観測においても使用されていますが、この観測及びロガーが機能するためには観測環境に気を付ける必要があります。例えば高い木や高い建物の隣に設置するとした場合は、高い木等で風が乱れ計測機器の入水口に空から降る自然の雨が入ってこないという事態が生じます。また、壁等にあたると跳ね返って余分な雨が入ってくるという事態も生じえます。この場合、自然の降雨量に対して測定値が少ない降雨量や多い降雨量を記録してしまうこととなり、これがデータとして使用されてしまうと間違った観測結果の発表や間違った河川管理等の政策判断を行ってしまうことになります。よって正確な観測データを取り、機能させるには設置場所についてはこれらの大きな木や建築物から10メートル程度離れたところに設置する必要があります。
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